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【建築・旅】岡山市内のオススメ建築|現代建築と日本建築

岡山市は現代建築、日本建築とも見どころの多いまちです。

限られた時間の滞在でも駅近くの見どころのある建物をまわることが可能です。

この記事はこんな人にオススメ

・これから岡山に旅行に行かれる方

・四国・中国地方の旅先を検討中の方

岡山後楽園/流店(江戸時代後期)

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岡山で一番オススメの場所です!岡山駅からはタクシーで10分程度。

岡山後楽園は300年前に藩主池田綱政がお城での仕事の合間の休憩のため、岡山城の川を隔てた対岸につくった庭園です。

お城の後ろにあることから「後楽園」と呼ばれるようになりました。

昼間のひとときを過ごすために、大庭園を作ってしまうなんて江戸時代の偉い人のお金の使い方はすごいです。

1940年に策定された景観条例により後楽園外周部は建物の規制があり、今も江戸、明治と変わらない借景が保たれています。実際に園内からは外部の建物はほぼ見えませんでした。

大きな池を中心に小山や点在する茶室などがあり歩きながら景色を楽しむことができます。

流店1階の中央に水路を通した風雅な建物です。1階には壁のない開放的な構成のため、四方の景色を楽しむことができます。訪れた日の気温は35度程度ありとても暑い日でしたが、この建物の周りはとても涼しく、流水音も聞こえ、とても気持ちがよかったです。

気になる水路ですが、水深は3センチ程度でした。

中から撮った写真は開口上部の垂れ壁がフレームとなり、神々しい1枚となりました。

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後楽園の近くのW’(出石ギャラリー+A&A ジョナサンハセガワ)CAFE KITSUNEで美味しいコーヒーを頂きました。

吉備津神社(1425年)

吉備津神社の本殿は2つ並んだ入母屋破風と深い軒が特徴的な建物です。写真ではわかりにくいですが白い亀腹(基壇)だけで人の背丈ほどあるりとても大きな建物です。

大規模な平面的に対して1つの入母屋だと巨大になりすぎてしまうため、小規模な2つの入母屋に分散しているこの屋根の形式は建築学的には『比翼入母屋造』と呼ばれ、この屋根形式を持つのは吉備津神社本殿のみとのこと。

2つ並んだ入母屋がユーモラスなのに、基壇と深い軒により造形とてしてうまくまとめられている印象でした。うまい!

大正7年に再建された回廊は全長370mに及びます。

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桃太郎のモデルのようです。こちらの鬼退治神話が面白いです。

Junko Fukutake Terrace(2014)

岡山大学津島キャンパスはキャンパスの中央に道路が通るほどの広大なキャンパスです。建物敷地は道路に面した敷地であり、キャンパス全体の正面入口にあたる立地です。

50〜60mmの鉄の無垢柱により支持される12mm極薄鉄板屋根が特徴の建物です。

青々とした芝生の広場に薄い屋根が伸びやかに広がる開放的な建物です。

鉄板屋根と柱とガラスだけで構成されているように見えるのは、内部の断熱材と仕上材がすごーく薄く納められているから。空調は内部コアの壁面スリットから吹き出し、室外機置場は本体と離した位置にオブジェのように計画されており、設備機器の見せ方(隠し方?)がとても勉強になりました。

設計:妹島和世+西沢立衛/SANAA
住所:岡山県岡山市北区津島中1-1-1
営業時間:9:00〜17:00
http://jterrace.ccsv.okayama-u.ac.jp/index.html

 

Junko Fukutake Hall 岡山大学J-Hall(2013)

岡山大学鹿田キャンパスに建つ多目的ホールです。

ランダムに配置された7枚の屋根が特徴的な建物です。見学した日はとても暑く、広場のような屋根下の空間が涼しく居心地がよかったです。

舞台を立ち上げるのではなく、客席のレベルを緩やかに下げることで正面が舞台として機能するようにしています。外周部の床レベルがフラットになることで、屋根が強調されていました。

竣工してから10年近いですが、40mmのカバ材にシリコン樹脂系超耐候型撥水保護材の軒裏、天井ともとても綺麗でした。

床は金沢21世紀美術館と同じ浸透性コンクリート表面強化材のシールハードです。仕様によって光沢感を変えられるようで、一度使って見たいです。

設計:妹島和世+西沢立衛/SANAA
住所:岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5
営業時間:8:30~17:15
http://j-hall.med.okayama-u.ac.jp/

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ガラスの透明感が表現できない。写真って難しい。

岡山建築巡りの感想

岡山後楽園の流店が想像を超える良さでした!

本当はSANAAが設計した住宅を美術館に改修したS-HOUSE Museumを見学したかったのですが、残念ながら休館日でした。次に岡山に行く機会があれば、長谷川豪建築設計事務所+ジョナサン・モンクが宿泊施設を設計し、ギャラリー部分を青木淳建築計画事務所が設計したW’(出石ギャラリー+A&A ジョナサンハセガワ)に宿泊して、S-HOUSE Museumと岡田新一設計のオリエント美術館を見学して見たいです。

岡山を含めた旅行の旅程を下記にまとめています。

https://sakailog.com/onomichi/