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メキシコ建築旅行|ルイス・バラガンの見学可能な作品を一挙紹介

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バラガンの建築を見るためにメキシコシティに行ってきました。

世界遺産のバラガン邸を始め、メキシコシティ周辺に位置するバラガン作品の多くが公開されており、WEBやメールなどで事前予約をすれば誰でも見学が可能です。

住宅や教会、厩舎などプライベートな建物が多いにもかかわらず、保存され、公開されているってすごいことです。メキシコシティでバラガンの建築をまわるのは本当に素敵な体験だったので、予約の方法や写真をシェアしたいと思います。

2015年にバラガン建築をまわった時の感想はこちらにまとめています。

https://sakailog.com/barragan/

*入館料や予約方法は変更となっている可能性があるため再度ご確認ください。

WEB・メールで予約可能なバラガン建築

バラガン邸

出展:http://www.casaluisbarragan.org/eng/en_index.html

バラガン邸は公式WEBページで事前にチケットの購入が必要です。自由観覧ではなく、英語もしくはスペイン語のガイドに沿っての40分程度の見学となります。

毎週火曜日17:30(メキシコ時間)に次週の火曜から月曜までのチケットが発売されます。メキシコ時間で火曜日17:30というと、日本との時差が14時間のなんで日本時間の火曜日の04:30になります。

見学受付が1週間前となってしまうのは、常に清掃や補修などのメンテナスを行っており、その週の見学受付可能な時間帯が決まるのが一週間前だからのようです。

バラガン邸の見学について公式ページのQ &Aが充実してい流ので、気になる方はこちらでご確認ください。

予約方法:WEBにて事前にチケットを購入
予約ページ:WEBぺージはこちら
金額:一般:400ペソ/人
開館時間:平日午前11時~午後5時、土日午前11時~午後2時

ヒラルディ邸

青いプールのあるダイニングと黄色い光で満たされた通路が印象的なヒラルディ邸は事前予約の上見学が可能です。

バラガン特有の光、色、水盤の扱いがぎゅっと詰まっている住宅です。実際におとづれてみると<色>自体の印象よりも<光>をよりドラマチックに見せるためにエッセンスとして<色>を使っている印象でした。

すごく晴れた日の14時頃にヒラルディ邸を訪れたのですが、黄色着色のスリットガラスを透過する光が通路に充満していました。このスリットガラスは東南面に配置されているので夕方だとスリットガラスから強い光が入ってこないはずなので、印象が変わりそうです。1日滞在して光の移り変わりを味わいたいものです。

ヒラルディ邸とバラガン邸は歩いて15分程度の距離なのでバラガン邸の前後で見学するのがおすすめです。

予約方法:予約フォームかメールでの事前予約
予約フォーム:https://casagilardi.mx/reservaciones-casa-gilardi/#reservaciones
見学予約アドレス:casagilardi@gmail.com
web:https://casagilardi.mx/
入館料:見学料 300ペソ/写真撮影料 500ペソ

ぺドレガル邸(プエリト・ロペス邸)

バラガン自身が溶岩に覆われた未整備の荒野から宅地へ開発した 「ぺドレガル庭園」に最初に建てた住宅です。

外構の一部として溶岩をそのまま残すほか、建物内部にも溶岩が突出していたり、エントランスの床材に溶岩のプレートを使ったりと、その場の特性の住宅への取り入れ方が秀逸でした。

梁や垂木を露出した天井の高いシンプルな空間とスペインの聖像や金色の球体などバラガンらしい骨董品のセレクトが調和していました。

予約方法:メールでの事前予約
見学予約アドレス:visits@casapedregal.com
入館料:見学料***ペソ

サンクリストバルの厩舎

メキシコシティから車で30分ほど離れた住宅地に位置する厩舎です。

浅い水盤と噴水と鮮やかなピンク色の壁面のイメージは強烈です。

1人でも1000ペソと金額は安くないですが、見学者のために噴水を出してくれたり、バラガンが好きだったというガーデンや厩舎の案内もしていただけるので、メキシコに行かれる場合はおすすめです。

予約方法:メールでの事前予約
見学予約アドレス:cuadrasancristobal@gmail.com
金額:5名で1000ペソ(1人でも1000ペソ)
住所:Cda. Manantial Ote. 20, Mayorazgos de los Gigantes, 52957 Cd López Mateos, Méx., メキシコ

電話での予約が必要な建築

トラルパンの教会

出展:http://www.casaluisbarragan.org/eng/en_visitas.html

トラルパンの教会見学はスペイン語での電話予約が必要です。わたしは現地のホテルのコンシェルジュにお願いして予約してもらう魂胆で、トラルパンの教会のみ予約がないままメキシコに行きました。

ホテルから二度ほど電話をかけてもらったのですが、教会と連絡が取れず、見学が叶いませんでした。この経験があるので、トラルパンの教会を絶対に見たい方にはメキシコ シティでの滞在日を長く取るか、HISなどの現地ツアーをおすすめします。

予約方法:電話(スペイン語)での予約
電話番号:(+52) 55 5573 2395
金額:1人40ペソ以上の寄付

2015年は公開されていた作品

オルテガ邸ガーデン

2015年にはバラガン邸に隣接するオルテガ邸庭園も公開されていました。当時、バラガン邸の見学に行った際、スタッフの方にオルテガ邸庭園も公開されていることを伺い、バラガン邸を見学した後にオルテガ邸の庭園も見学させてもらいました。

オルテガ邸はバラガンが自邸として設計したもので、庭のデザインもバラガンの手によるものです。バラガン邸の庭と同様、鬱蒼と茂る樹木の世界観が素晴らしかったです。

公式WEBページに公開されているかの記載が見当たりませんでした。公開されていると良いのですが。

予約方法:見学可能か確認中です
web:https://www.ortegamexico.com

予約不要なバラガン作品

サンテリテタワー

サンテリテタワーはメキシコシティ北部の幹線道路の中洲に位置します。30〜50mある5本の三角柱からなるオブジェです。でかい。排気塔という訳でもなく、純粋なオブジェのようです。

メキシコ 中央部からサンクリストバルの厩舎に向かう道中に急遽現れたのでびっくりしました。

ロス・アマンテスの噴水

サンクリストバルの厩舎がある住宅地はバラガン自身がデベロッパーとして開発したエリアです。上流家庭の乗馬愛好家をターゲットにした住宅地で、人、車、馬(!!)が快適に回遊できるまちづくりがなされています。そのため、バラガンによって設計された馬の水飲み場や足を冷やすためのプールが点在しており、遊歩道を散策するのが楽しい住宅地です。

バラガン作品巡り

入館料は全部で12,500円程度

公開されているバラガン作品の入館料の合計は1740ペソです。2022.9月のレートで換算すると約12,500円でした。

バラガン邸:400ペソ
ヒラルディ邸:300ペソ
ぺドレガル邸:***ペソ
サンクリストバル:1000ペソ
トラルパンの教会:40ペソ
———————————————-
合計 1640ペソ(≒12,500円)

サンクリストバルの入館料は1人でも5人でも1000ペソなので、同行人数が多いとより割安となります。

エリア別移動手段

バラガン邸・ヒラルディ邸

バラガン邸、ヒラルディ邸はメキシコシティの中心部にある住宅街に位置しています。いずれもメトロConstituyentes駅から歩いて数分程度とアクセスが良いので公共交通機関での移動が容易です。

ラス・アボレダス地区

サンクリストバルの厩舎のあるラス・アボレダスは乗馬愛好家であったバラガンがメキシコシティの郊外に上流階級向けに開発した住宅地です。上流階級のライフスタイルに合わせて車、馬、歩行者に対して交通導線を同時に与える画期的なものだったようです。生活のの中に<乗馬>があるライフスタイル、優雅です。

ラス・アボレダスや近接するロス・クルベスにはバラガンの設計した馬の水飲み場や馬の水遊び場、噴水が今も残されています。

ラス・アボレダス、ロス・クルベスのあるエリアはメキシコシティ北側の郊外に位置します。バラガン邸からだと車で40分程度です。

現地ツアー1つの手!

HISからバラガン作品を1日かけてまわる現地ツアーに申し込むことができます。送迎あり、日本語ガイドありなので、旅行までに事前調査や予約をするまでの時間のゆとりはないけどバラガンの作品をもれなく見学したい良いですね。

日本語ガイド、ドライバーの方が1日つきっきりになるので高額ですが、HISということで安心感が大きいです。

HIS:ルイス・バラガン建築 終日コース

8:45ホテル又は指定場所へ
→①サンテリアタワー(約10分)
→②ベベデロ噴水見学(約10分)
→③ロス・アマンテス噴水見学(約10分)
→④サン・クリストバルの厩舎見学(約45分)
→⑤ルイス・バラガン邸見学(約45分)
→⑥ヒラルディ邸見学(約30分)
→昼食
→⑦トラルパン礼拝堂見学
18:00 ホテル又は指定場所へ

費用:US$340/人(1人参加の場合US$680)
送迎あり/日本語ガイドあり/火~木曜日催行

ピックアップ

これからメキシコシティへ旅行に行かれれる方にオススメしたい本とホテルを紹介します。

おすすめ本


これからバラガン作品を見に行かれる方におすすめしたい一冊です。

ルイス・バラガン邸、プエリト・ロペス邸、トラルパンの礼拝堂、ガルベス邸、サン・クリストバル厩舎、ヒラルディ邸と6作品の平面図、断面図に加え、主要作品のマップまで掲載されています。バラガン巡りには欠かせない一冊です。
平面図と断面図は現地実測により書き起こしたものだそう。バラガン建築の実測なんて羨ましいですね。
文章も読みやすく、写真も豊富なので建築の専門知識がなくても楽しめる本です。