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【建築・旅】松山の建築巡り|安藤忠雄、中村好文、道後温泉本館

愛媛に建築を見に行こうかなー
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それなら道後温泉に入って、安藤忠雄の建築をまわるのはどう?

松山周辺のおすすめ建築

道後温泉本館 又新殿

現在、保存工事中の道後温泉本館は皇室専用と銘打ち造られた又新殿(ゆうしんでん)と霊の湯のみ営業しています。又新殿と霊の湯は保存工事がすでに終わっているので、設備工事が一新されとっても綺麗な状態でした。

保存工事部分を守るシェルターは大竹伸朗によるデザイン画で、ビビッドな色使いが素敵です。保存工事は2024年12月まで6年の期間、総事業費26億円とのこと。

住所:愛媛県松山市道後湯之町4番30号
開館時間:6:00〜23:00
サイト:https://dogo.jp/

南岳山光明寺

水盤に浮かぶ木造本殿とそれを取り囲むRC造の客殿、礼拝堂、庫裏により構成される施設です。

2022年9月の訪問時は感染症対策のため内部の見学はできなかったのですが、外部空間であるポーチまでは開放されており、30分ほど外部空間を堪能することができました。

木造本殿の断面詳細図や平面詳細図はTADAO ANDO Detail3に詳しく掲載されていました。

設計:安藤忠雄建築研究所
住所:愛媛県西条市大町
開館時間:※感染症対策の為、内部の見学は不可
サイト:http://www.koumyouji.com/index.html

いとまちマルシェ

いとまちマルシェは南岳山光明寺から車で数分と近い位置であることと、隈研吾監修のまちづくり「糸プロジェクト」の第一弾の建物であるということで、行ってみました。

「糸プロジェクト」エリアではいとまちマルシェをスタートとして、今後は隈研吾デザインのホテルや温泉施設、コンペで選ばれた9人の建築家による住宅など開発が続きます。

いとまちマルシェの建築は伸びやかな切妻屋根が特徴的な建物でした。

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マルシェの品揃えが最高でした!マルシェで買ったものを外のイートインスペースでいただきました。

住所:愛媛県西条市朔日市284-2
開館時間:9:00~19:00(火曜定休)
サイト:http://ito-pj.town/eat/

伊丹十三記念館

映画監督、エッセイスト、俳優とマルチに活躍されたいた伊丹十三の記念館です。

焼杉の外壁と大きな中庭が特徴的な居心地の良い建物でした。

抑制されたファサードとアプローチ通路を形づくる植栽のラインがかっこいいです。シンプルな庇にガラスのスクリーンのエントランスに対しての正面性の作り方が勉強になります。

設計:中村好文 /レミングハウス
住所:愛媛県松山市東石井1-6-10
開館時間:10:00〜18:00(火曜定休)
サイト:https://itami-kinenkan.jp/

坂の上の雲ミュージアム

司馬遼太郎のよる歴史小説「坂の上の雲」をテーマとした博物館です。

正三角形の平面プランのなかをスロープ状の廊下をのぼりながら「坂の上の雲」の登場人物やエピソードを解説する展示室を巡ります。

訪問してびっくりしたのは敷地の特殊さ。一面しか接道していないため、1階を搬入や倉庫スペースとし、メインエントランスは前面道路でなく、遊歩道をまわりこんだ北側からアプローチするように計画されています。

1階をピロティとし、2階以上をガラス張りとすることで、搬入スペースの存在感が消えていてうまく2階へ続くアプローチに誘導しており、設計のうまさを感じました。

設計:安藤忠雄建築研究所
住所:愛媛県松山市一番町3-20
開館時間:9:00〜6:30(月曜定休)
サイト:http://www.sakanouenokumomuseum.jp/

1日目は松山市内、2日目は周辺に足を延ばして

1日の道後温泉の入浴+松山・南条建築巡りはバタバタでした

朝から夜の飛行機出発まで1日かけて松山周辺の建築を見て回りました。

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行きあったりばったりだったので計画性のないスケジュールですが、スケジュール感の参考にしてください。

09:00|道後温泉のホテルhakuro出発
09:30|道後温泉 又新殿 見学
→→車で移動
11:00|南岳山光明寺(安藤忠雄)
12:00|糸まちマルシェ(隈研吾)
→→車で移動
14:00|伊丹十三記念館(中村好文)
15:00|坂の上の雲ミュージアム(安藤忠雄)
16:30|道後温泉にて入浴
19:00|飛行機で羽田へ

道後温泉には前日に入って、松山の建築は朝から1日かけて色々見ようと思っていたのですが、道後温泉に着いたの19時半には本館の整理券が配布終了していたんですよねー。

道後温泉の外湯は諦めようと思ったのですが、道後温泉本館の建物がなかなか魅力的だったのでせっかくなら道後温泉本館に入りと思い、飛行機に間に合うように夕方に道後温泉保管の入浴の予約をしたら、14時以降のスケジュールがバタバタになってしまいました。

道後温泉本館、別館の休憩室の当日整理券は結構早々に無くなってしまうこともあるようなので、道後温泉にいかれる場合は早めに松山について当日整理券をゲットされることをおすすめします!

1日で松山市、南条市の建物まわって、道後温泉にも入浴するのはちょっと無理があったので、これから松山へ旅行にいかれる方は私の失敗を活かして、ゆとりのある旅行をされてください。

松山周辺の建築巡りは1.5日は確保したい

これから松山への旅行を計画される方は1日目は坂の上の雲ミュージアムを中心に松山城へリアを歩き+道後温泉の外湯をまわる、2日目は車で松山市近隣の建物を見てまわるのがおすすめです!

安藤忠雄設計の坂の上の雲ミュージアムは建物単体ではなく、大正時代につくられた萬翠荘や正岡子規ゆかりの民家を含めた敷地の一角として計画されています。松山城を含めて、一帯をのんびり散策してみましょう。

また、松山から車で1時間ほどかかりますが、西条市の南岳山光明寺いとまちマルシェもおすすめです

南岳山光明寺は感染症対策のため内部の見学、参拝ができないのですが、アプローチが素晴らしいので外からの見学でも学びがありました。

いとまちマルシェは隈研吾設計ということで建築目的で立ち寄ったのですが、新鮮な地元産のレモンが3個で250円とか、しまなみの柑橘を使ったジャムとか野菜やお惣菜の品ぞろえがとにかく豊富で最高でした。(5000円分くらい買い物しちゃいました。)

道後温泉の外湯の選び方

道後温泉の特徴はいくつかの源泉をブレンドし、加水せずに42度の適温に調整していることのようです。道後温泉の外湯は道後温泉本館(保存修理工事中のため営業しているのは部分的)と道後温泉別館飛鳥乃湯泉道後温泉椿の湯と3つの施設があります。

道後温泉本館は男女2つずつ4つの浴室と2階に休憩室を備えた施設ですが、現在は工事中のため、男女1つずつ計2つの浴室のみの営業です。感染症予防対策のため、定員が男10人、女20人に限定しているので、当日整理券は早い時間になくなってしまうようでした。休憩室も工事中のため、浴室から上がるとすぐに建物から出ないと行けず、湯上りに建物内でゆっくりすることはできないので要注意です。

道後温泉別館飛鳥乃湯泉は観光客向けに計画されたもので、湯上りの休憩所が特徴的な施設です。道後本線本館の休憩所が工事のためクローズしているので、道後温泉らしい給茶のおもてなしサービスが体験できるのは道後温泉別館飛鳥乃湯泉のみとのこと。

道後温泉椿の湯は脱衣所と浴室からなる銭湯スタイルの施設です。道後温泉本館、別館は整理券の配布が終わっており入れない状態でも、椿の湯のみは入れることも多いようです。

道後温泉の外湯選び方
・明治期の建物を味わいたい人→道後温泉本館
・湯がりの給茶サービスも受けたい人→道後温泉別館飛鳥乃湯泉
・とりあえず道後温泉に浸かってみたい人→道後温泉椿の湯

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道後温泉は42度と熱め。お湯は無色でラサラとしていました。

松山建築巡り感想

 

岡山を含めた旅行の旅程を下記にまとめています。

https://sakailog.com/onomichi/